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もはやハイブリッド車は当たり前。「第41回東京モーターショー」では,その次を見据えた出展が相次いだ。日産自動車や三菱自動車は電気自動車に傾注し,トヨタ自動車やホンダはハイブリッド車を着々と改良して,将来は燃料電池車を推す。背景には再生可能エネルギーの大量導入時代を見据えた戦略と,ハイブリッド車市場での存在感の違いがある。さらに,4輪車だけでなく,2輪車にも電動化や燃料電池を搭載する試みが広がってきた。

ポスト・ハイブリッド車はどうなる
各社の考えは大きく二つある。一つは電気自動車。ただし,充電インフラなどが早期に整う必要がある。もう一つは,電気自動車を短距離用途のコミューターと位置付け,最終的にハイブリッド車を代替できるのは燃料電池車とみる考え方である。

 ハイブリッド車がガソリン車を代替し,大衆車としての地位を確立しつつある中,その次を見据えた主導権争いが始まっている。「第41回東京モータショー」(2009年10月24日~11月4 日,幕張メッセ)では,「ポスト・ハイブリッド車」に向けた自動車メーカー各社の立場が二つにくっきりと分かれた。電気自動車を推す日産自動車や三菱自動車と,燃料電池車を推すトヨタ自動車やホンダなどである。

 背景にあるのは,未来社会における自動車の位置付け。現状の用途を維持させるか,太陽電池など再生可能エネルギーを大量に導入していく社会で新たな役割を担わせるかの違いである。どちらの立場を採るかは,現状のハイブリッド車市場での優劣が大きく関係する。

事実上のハイブリッド車延命策

 電気自動車の推進派は,再生可能エネルギーの導入に自動車が積極的に貢献すべきと考える。電気自動車が搭載する,ハイブリッド車よりも大容量の蓄電池をこれに利用できるとする。自然任せの太陽電池など不安定な出力の平準化や余剰電力の利用時には,蓄電装置が必要となるからだ。つまり,自動車という本来の用途に「再生可能エネルギー用の蓄電装置」という役割を加える。

『日経エレクトロニクス』2009年11月16日号より一部掲載

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