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「IFA 2009」の初披露から約1カ月。ソニーが満を持して発表した薄型軽量ノート・パソコン「VAI O X」は,持ち運んで使うことにこだわったモデルだ。畳んだときの厚さを13.9mmに抑え,質量を約765gにして携帯性を高めた。標準バッテリーで10 時間駆動できる点も貢献している。分解したところ,日本的なモノづくりへのこだわりが随所に見られた。

 ソニーのノート・パソコン「VAIO X」は,一目見て誰もが「薄い」とうなる出来栄えだ。最薄部だけでなく,平坦な形状の全体で厚さ13.9mmを実現した。カバンの中に入れると,厚型のノートと区別がつかないほどだ。USBポートを2基,外部ディスプレイ出力,Ethernetポートを備えており,同じ薄型機でもUSBポート1基に割り切った米Apple Inc.の「MacBook Air」とは対照的だ。

Atomだから生まれた製品企画

 VAIO Xの製品企画は「Intel社のAtomプロセサを見た時に思い付いた」(ソニー VAIO事業本部 第1事業部 1部 1課 統括課長の林薫氏)という。小ささや電池駆動時間などの仕様のどれか1点にこだわった製品ではなく,普遍的に使えるバランスの良さを追求した。

 ビジネス・ユーザーの外出時の利用を想定して,外部インタフェースを本体に搭載することにこだわった。過去に薄型ノート・パソコン「VAIO type 505 Extreme」で,ディスプレイなどのインタフェースを専用ケーブルを介して外付けする方法を採用したが,「外付け部品を所持しているか確認するのは,意外とストレスになる。本体内に収容し,利用者の負担を和らげる」(林氏)ために内蔵型にしたという。

 「USBポート2基,Ethernetポート標準搭載」は,これらを省略したMacBook Airへのアンチテーゼにも見える。実際,林氏は「意識していないと言ったらうそになる」と語った。

『日経エレクトロニクス』2009年11月16日号より一部掲載

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