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ホンダ インターナビ事業室 室長 今井武氏
ホンダのカーナビの黎明期から、開発に携わってきた。

 ホンダがカー・ナビゲーション・システム(カーナビ)で攻勢をかけている。2008年9月から、サーバ側で最適なルートを計算し、同社の「インターナビ・プレミアムクラブ」会員向けに配信するサービス「インターナビ・ルート」を開始したほか、2009年10月にはインターナビ・ルートの機能の一部を会員以外でも利用できる携帯電話向けサービス「Hondaドライブコンシェル」を提供し始めた。どちらも、自動車メーカーとしては他社に先駆けて開始したサービスだ。
 もともとホンダは、1981年に世界で最初のカーナビ「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」を実用化したメーカーである。その後も、デジタルマップを使ったカーナビ、双方向通信型のカーナビ、フローティング・カー・システムなど、世界初のサービスを相次いで実用化してきた。こうした同社のカーナビの進化をけん引してきたのが、インターナビ事業室室長の今井武である。

幻のLDカーナビ

 「私が本田技術研究所に入社したのは1976年です。今もひどい経済情勢ですが、当時も石油危機後の不況でなかなか就職先が決まらず、ホンダは10社目にしてやっと入った会社です」
 最初の仕事はデジタルメータなどの開発だった。
 「学生時代に卒業研究でプラズマディスプレイをテーマにしていたからだと思います。メータのほか、イスラム教徒向けに、どこにいてもメッカの方向が分かるコンパスの開発を手掛けました」
 このとき、隣の研究グループで開発していたのが、1981年に「アコード」のインストルメントパネル上に設置する方式で実用化したエレクトロ・ジャイロケータだった。

以下,『日経Automotive Technology』2010年1月号に掲載