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 リコーは,水や溶剤を使わずに,短時間ではんだフラックスを除去する技術を開発した。専用の装置に処理対象物(ワーク)をセットしてからわずか2~3分で洗浄できる(図)。

 この技術を利用しているのは,リコー秦野事業所(神奈川県秦野市)にあるプリント基板の自動はんだ付け工程だ。両面実装する際,はんだ付けを行う面に搭載した部品を保護するために,その部分に「パレット」と呼ぶ治具を取り付けて覆い隠す。このパレットを繰り返し使うとフラックスが固着し,はんだ付けの品質を劣化させてしまう。そこでパレットを定期的に洗浄するのだが,従来は溶剤を使っていたため,作業者への負担が大きかった。加えて,溶剤の利用は環境負荷の面からも好ましくない上,コスト削減や作業時間短縮を阻害する要因にもなっていた。

〔以下,日経ものづくり2009年12月号に掲載〕

図●はんだフラックスが固着したパレットと洗浄後のパレット
はんだフラックスは,水分や熱に反応してベタベタした状態になり,その後に固まる(a)。それを新技術で洗浄すると,さらさらとしたパレットの表面が現れる(b)。