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 登校拒否の児童や生徒が増えているそうだ。学校での人間関係や家庭の事情など,そこにはいろいろな要因があるのだろうが,いずれにしても多感な時代に学校に行けないのは不幸なことだ。そして多くの場合,登校拒否児童はある期間,学びの機会を喪失したことになり,そのダメージを引きずることになる。

 かつて登校拒否児童だった若者を筆者も知っているが,失った時間を取り戻す努力は,はた目で見ても並大抵ではない。彼はとても思慮深く,普段は穏やかな性格なのだが,物事のある部分にこだわることがあり,大半の人が許せるところがどうしても許せない,そんな一面があるようだ。登校拒否を悪く言うつもりはないし,ましてや否定などはしないが,残念ながら登校拒否は,その後になっても厳しい状況があるように思う。

 ところが今回の話は,この登校拒否から始まったともいえる,開発の成功事例なのである。それも,宇宙へ羽ばたくような,爽そうかい快かつ夢のある話だ。

〔以下,日経ものづくり2010年1月号に掲載〕

多喜義彦(たき・よしひこ)
システム・インテグレーション 代表取締役
1951年生まれ。1988年システム・インテグレーション設立,代表取締役に。現在,40数社の顧問,NPO日本知的財産戦略協議会理事長,宇宙航空研究開発機構知財アドバイザー,日本特許情報機構理事,金沢大学や九州工業大学の客員教授などを務める。