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 2010年1月に開かれたデトロイトモーターショー(North American InternationalAuto Show)。日系メーカーは、日産自動車、三菱自動車、スズキなどが出展しなかった(日産、三菱は電気自動車の展示のみ)。注目はホンダやトヨタ自動車の新型ハイブリッド車、欧米メーカーおよび新興メーカーから多数登場した電気自動車であった(図)。

図 デトロイトモーターショーの会場
会場の空きスペースを埋めるため「ElectricAvenue」という電気自動車の展示コーナーを作り、地下には試乗コースも設けた。

 デトロイトショーの初日は、米FordMotor社の報道陣向け発表で始まるのが恒例。例年であれば北米市場向けの中大型車が登場するこの発表会だが、今年の目玉は2011年モデルの新型「Focus」だった。同車に適用するCセグメント用プラットフォームは2012年に10車種程度に展開し、年間200万台規模での生産を狙う。北米市場にこだわらず、世界中での量産効果を高めることが生き残りへの道と判断したわけだ。この傾向は事業再生中の米GM社、米Chrysler社も共通。特にChrysler社は提携したイタリアFiat社主導でプラットフォームの共通化を進める。
 ビッグ3はブランドやモデルを整理中で、環境車を次々と開発する余力はない。このため、環境車の提案は日系メーカーや欧州メーカーからが多かった。今回はハイブリッド車(HEV)と電気自動車(EV)に注目が集まったが、全体としてはHEVに力を入れる日系メーカーと、EVに力を入れる欧州メーカーおよび新興メーカーに色分けできる。
 HEVの新型車を出展したのがホンダ。北米で2009年夏に発売する量産型の「CR-Z」を展示し、車両のカットモデルも併せて公開した。日本では2009年2月に発売する。
 同社が「IMA(Integrated Motor Assist)」と呼ぶハイブリッドシステムは、「インサイト」とほぼ同じ構成である。「部品をなるべくインサイトと共用することでコストを下げる」(ホンダ)ためだ。

以下,『日経Automotive Technology』2010年3月号に掲載