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薄型を生かせる応用範囲は広い
パイオニアが開発した超薄型スピーカー技術「HVT方式」を,薄型テレビのスピーカーに応用する例。薄型テレビの応用例では厚さが20mmに満たない。

 LEDバックライトという強力な武器を得て,薄型化に拍車が掛かる液晶テレビ。エッジライト型のLEDバックライトを使うと,最薄部3mm台も可能になる。しかし,薄くなる一方のテレビの中には薄型化から置き去りにされた部品がある。それはスピーカー,中でも駆動部が大きなウーハーだ。音質を高く保ちながらウーハーを薄型化する技術は,かなり前から限界に達している。

 パイオニアは薄型と高音質を両立し,この限界を超えそうなスピーカー技術を開発した。開発品のウーハーの厚さは,駆動部が13.2mm,振動板を入れても16.52mmしかない。一般的なダイナミック・スピーカー(厚さ45mm程度)に比べて約1/3と薄く,筐体に収めても20mm台に収まる。同社はこのスピーカー技術をまず,カー・ステレオ用リア・スピーカーのウーハー部に採用し,2010年2月に販売を始める。これを皮切りに,パソコンやAV機器などに向けて広く展開したい考えだ。なお,今回の技術は高域まで対応しており,ウーハー以外にも利用できる。

ボイス・コイルを横に移動

 開発を担当した東北パイオニアは,スピーカーを大幅に薄くするために,振動板を駆動するボイス・コイルを振動板の横に配置する手法を採用した。同社は「HVT方式」と呼ぶ。

『日経エレクトロニクス』2010年2月8日号より一部掲載

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