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ノート・パソコンやテレビにおいて,表示部と画像処理部の間のデータ送受信用インタフェースとしてほぼ標準的に使われてきたLVDS。2010年以降,このLVDSを新技術で置き換える動きが活発化する。ノート・パソコンやテレビの性能向上と,コスト低減を両立させるためである。「ポストLVDS」をめぐる主導権争いが,激しさを増している。

新技術を使い,信号線数を削減
現行のテレビでは,画像処理LSI周りと液晶パネルのタイミング・コントローラICの接続にLVDS,タイミング・コントローラICとドライバ回路の接続にmini-LVDSなどを利用している。これらを新技術で置き換えることで,より少ない信号線数で高速なデータ伝送を可能にする。

 カーナビや業務用カメラ,通信機器からノート・パソコンやテレビへ──。

 ノート・パソコンやテレビにおいて,表示部と画像処理部の間のデータ送受信用インタフェースとしてほぼ標準的に使われてきた従来のLVDS(low voltage differential signaling)技術と決別する時期が近づいてきた。LVDSを代替する目的で開発された「ポストLVDS」インタフェースの採用に向けた動きが活発化しているのだ。従来のLVDS技術を置き換える動きは,通信機器や産業用カメラ,カーナビといった分野で既に起きている。今後は,この波がノート・パソコンやテレビに押し寄せる。ノート・パソコン製品では2010年にも,テレビ製品では2010年末から2011年初めにかけて,ポストLVDS技術の採用が始まる見込みである。

 ノート・パソコンでは,ディスプレイ関連の規格標準化/推進団体である「VESA(Video Electronics Standards Association)」で標準化されたポストLVDS技術「eDP」が普及する方向が見えてきた。米Intel Corp.が2009年に示した予測では,2013年にはノート・パソコンを含む携帯端末のプラットフォームの80%にeDPが採用されるとみている。

 ザインエレクトロニクスによれば,ポストLVDS技術の一つである同社の「V-by-One HS」を,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.が近い将来のテレビ製品に導入する意向を明らかにしているという。

機能向上とコスト低減に限界

 ノート・パソコンやテレビで,LVDSを置き換える動きがにわかに活発化してきた背景には,現行技術のままでは,今後の性能向上とコスト低減の両立が難しくなることがある。ノート・パソコンやテレビでLVDSが使われているのは,画像処理LSIとディスプレイ用タイミング・コントローラICの間,あるいはタイミング・コントローラICとドライバ回路の間である。

『日経エレクトロニクス』2010年2月8日号より一部掲載

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