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 ユニカ技研は,自動車のEGI(電子制御燃料噴射装置)やパワーステアリング,油圧機器用バルブなどに使う,金属部品の加工を得意とする。冷間鍛造と切削の2系統の製造ラインを持ち,独自に工法を検討した上で,仕上げまでを社内で完結できる。

 特に,同社が強みとしているのが冷間鍛造のトランスファ加工だ。トランスファ加工を採用しているのは,工程を短縮して加工費を削減するため。最近納入したパワーステアリング用部品では,一般には難しいとされる細長穴抜き成形をトランスファの冷間鍛造で実現した。直径32.4mm,長さ74mmの機械構造用炭素鋼鋼材S35C丸棒材の中心に,直径10.5mmの細穴を開ける加工だ。穴の内面粗度は約0.5μm。細穴の表面は鏡面に近くバリもない。

 詳細は明かさないが,「鍛造とプレス加工を合わせたような工法。最初にポンチ案内加工を行い,次にの工程で一気に抜く」(同社社長の菅原和雄氏)と,同社ならでは加工に自信をみせる。

〔以下,日経ものづくり2010年3月号に掲載〕

パワーステアリング用部品
長さ74mmの丸棒の中心に,直径10.5mmの細長穴を抜き成形したもの。材料はS35C。