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 日本のものづくりへの懸念が広がっている。米国を中心に社会問題となっているトヨタ自動車の大規模リコールに加え、ホンダや日産自動車のリコールも発表された。自動車に限らず不具合やリコールは後を絶たない。

 「完璧な製品は造れない」という声も聞こえてくるが、それでは製品を買ったお客様は救われない。メーカーには、不良品を出荷しない、すなわち完璧品質の製品のみを出荷する体制と、万一の問題発生時に被害を最小限に食い止めてお客様の不安を速やかに取り除く体制の確立が求められる。

〔以下,日経ものづくり2010年4月号に掲載〕

イラスト:つだかつみ

佐々木久臣(ささき・ひさおみ)
アリックスパートナーズ・アジア シニア・アドバイザー(いすゞ自動車 元・専務取締役)
1940年生まれ。1965年東北大学工学部卒業後、いすゞ自動車に入社。RV車を製造する英IBC社社長、海外事業室長などを経て1997年にポーランドIsuzuMotors Polska社の社長に。帰国後、2000年にいすゞ自動車の生産部門統括。2002年に同社専務取締役を退任後、2003年から旭テック社長。2005年に退任し、2006年から現職。著書に『完璧品質をつくり続ける生産方式』(日刊工業新聞社)など。