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幼児の火遊びの発火源として最も多いのがライター。欧米では、ライターを幼児には操作しにくい構造とすることを義務付けているが、日本はこれまで特に規制がなかった。しかし、ライターによる火遊びが原因と思われる火災が後を絶たないことから、日本でも遅ればせながら同様の規制を導入しようとの気運が高まっている。

 2010年4月2日、北海道・厚沢部町で車両火災が発生、車内にいた生後7カ月~3歳の4人が死亡した。3歳の長女は以前、ライターに火を付けて遊んでおり、父親に注意されていた。焼け跡からは使い捨てライターの部品とみられる金属片が見つかっている。

 同月4日には宮城県で同じく、車両火災によって女性が軽傷を負った。さらに、同月6日と8日には神奈川県川崎市の別のマンションで相次いで火災が発生。6日は2歳の長女、8日は3歳の双子とその祖母が死亡した。いずれも幼児のライターによる火遊びが原因だった可能性が指摘されている。

 こうした痛ましい事故が後を絶たないことを背景に、ライターの設計に対して、幼児が容易に着火できない構造を盛り込むことを義務付けようとする議論が2009年末から急速に進んでいる。着火操作を難しくする火遊び防止機能は「チャイルドレジスタンス(CR)」と呼ばれ、既に法規制で搭載を義務付けている欧米では、子供の火遊び対策などに一定の効果を上げている。

〔以下,日経ものづくり2010年5月号に掲載〕