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「山田日登志のこれがムダなんや」は、生産現場におけるムダとりのコツをクイズ形式で学べるコラム。実在する工場で見つかったムダの写真から、そのどこにムダがあるかを見つけ出すことで「ムダとりの目」を養ってもらうことを狙う。

 今回は、多品種少量生産を実施する工場において、どのように生産計画を立てればよいかを学ぶ。指導の現場は前回(2010年5月号)に引き続き、減速機付きモータなどを開発・設計・製造・販売するシグマー技研(本社三重県・東員町)である。

 2010年2月某日、山田日登志氏は数時間の指導を終え、次の現場に行く前にしばしの休憩を取っていた。同社の会議室でお茶をすすっていると、担当者が減速機付きモータの出荷実績データを持って部屋に入ってきた。

「おぅ、やっと来たか」

 そう言うと、手早くファイルを開く。そこには、過去3カ月の出荷台数が品種ごとにリスト化されていた。

「これこれ。これがなかったら生産計画の話はできん。でもな、本当はこの並び方ではアカンのだよ」

 担当者が持ってきたリストは、上の図のように品番順に並んだものだった。では、山田氏が欲しかったリストとは、どのような順番で並んだものだろうか。ヒントは「平準化」。

〔以下、日経ものづくり2010年6月号に掲載〕

山田日登志(やまだ・ひとし)
トヨタ生産方式を270社に導入した経験を持つコンサルタント。岐阜県生産性本部在籍中に大野耐一氏と出会い、1971年から師事。1978年にカイゼン・リーダーを育成するPEC産業教育センターを設立し、所長に就任。ソニーを指導中にセル生産の基礎を築いた。