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 東洋ゴム工業は、タイヤの製造過程で生じる欠陥を検出する画像処理システム「タイヤ外観自動検査システム」を開発した(図)。中京大学と日本機材(本社大阪市)、シャープマニファクチュアリングシステム(本社大阪府八尾市)との共同研究の成果。人間による検査では見落とす可能性がある、タイヤの曲面状の内面(以下、タイヤの内面)に生じる微小な欠陥を自動的に検出する。これにより、出荷するタイヤの品質をさらに高める。

 新しいシステムが検出するのは、ジョイント(つなぎ目)の不具合で生じる凹状もしくは凸状の欠陥や、空気を抱き込んだ「膨らみ欠陥」と呼ぶものだ。

 タイヤは、帯状のゴムシートを半径方向に厚みを持たせるように何重にも張り合わせて造っていく。ここで1枚のゴムシートに着目すると、決められた直径に丸めながら両端を重ね合わせて輪を作る。この結合部をジョイントと呼ぶ。ノウハウのため明示はしないが、ジョイントの長さはmmオーダーで規定されているという。「この規定値から1mmでもずれると欠陥が発生する可能性がある」(東洋ゴム工業エンジニアリングセンター電気システム・制御開発部開発担当課長の水草裕勝氏)。

〔以下、日経ものづくり2010年7月号に掲載〕

図●タイヤの内面の欠陥を検出する画像処理システム
モノクロのCCDカメラ、コントローラ、照明の3つのシンプルな構成。FA機器を利用して低コスト化を図った。