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 NECは、ウエアラブル・コンピュータ端末とメガネ型の網膜走査ディスプレイ(RID)を活用した業務支援システム「Tele Scouter(テレスカウター)」を2011年春から出荷する(図)。セル生産における組立作業や遠隔地での保守作業、物流現場におけるピッキング作業などの支援を想定。作業をしながら必要な情報を得られるため、ムダな動作を省くことができる。

 RIDはブラザー工業が開発した。残像効果を利用して網膜上に映像を投影するため、装着者の視界を妨げることがない。3原色分の半導体レーザを搭載した光源モジュールで発した微弱な光を、メガネフレームの横に取り付けたミラーデバイスで走査し、ハーフミラーを介して網膜に当てる。

 このRIDに、音声を授受するヘッドセット、作業者の視線方向を撮影するカメラ、サーバとの無線通信装置、画面のメニューを操作するスイッチなどを追加し、サーバ側には業務に合わせた支援アプリケーションや端末管理機能などを用意してシステム化した。

〔以下、日経ものづくり2010年7月号に掲載〕

図●Tele Scouterの本体と、組立作業時の見え方(イメージ)
四角い箱が光源モジュールを組み込んだ端末で、メガネフレームの右側には光を走査するミラーデバイス、レンズ、ハーフミラーなどが組み込まれている(a)。(b)の左上に表示されているのがTele Scouterによる画面で、ここに画像と文字情報を表示して作業を支援する。