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 世界同時不況の影響で2009年は大幅に規模が縮小した自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」だが、2010年は出展者数・来場者数とも不況前の2008年をわずかながら上回り、活気にあふれていた。各社の展示からも、新時代の需要をいち早くとらえようという前向きな姿勢が見られた(新興国市場を想定した技術については、p.64の別掲記事参照)。

 各社が特に重視しているテーマは、二酸化炭素(CO2)排出量削減や燃費改善といった環境対応である。そこで本記事では、そのカギとなる電気自動車(EV)や軽量化に関する技術を紹介していく。

【電気自動車(EV)】

 2009年はハイブリッド車(HEV)の技術が目立っていたのに対し、2010年はEVの技術が存在感を発揮していた。2009年は、ホンダの「インサイト」とトヨタ自動車の「プリウス」がモデルチェンジした直後の開催だったことが大きい。だが、これらの車種が一気に売れたことでHEVは普及期に入った。従って、少し先の将来を見据えた要素技術の開発という意味では、EVの比重が高まっているのだ。

 実際、EVに関してはここ1年で状況が激変した。具体的には、三菱自動車が「i-MiEV」の量産を開始したほか、富士重工業も「プラグイン ステラ」を発売。2010年12月には、日産自動車が「リーフ」を市場投入する予定だ。さらに、これまでEVに消極的とみられてきたトヨタ自動車も2012年中の製品化を表明した。

〔以下、日経ものづくり2010年7月号に掲載〕