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「山田日登志のこれがムダなんや」は、生産現場におけるムダとりのコツをクイズ形式で学べるコラム。実在する工場で見つかったムダの写真から、そのどこにムダがあるかを見つけ出すことで「ムダとりの目」を養ってもらうことを狙う。

 今回は、主に「人の動作」を中心としたムダとりに焦点を当てる。舞台となるのは、コンビニエンス・ストアなど向けに洋菓子や冷凍ケーキなどを生産するフレシュール(本社岐阜県関市)。山田日登志氏が2006年初頭から、定期的に指導をしている会社である。

 2010年3月某日、山田氏が同社の工場に足を踏み入れるや、現場スタッフによる「カイゼン発表会」が始まった。活動を実行した生産ラインを前に、若手の女性スタッフが身振り手振りを交えながら大きな声で説明する。

「○○社向けの製品では、このようなフィルムのオビをケーキの周りに巻き付けます。以前は、オビが入った袋から直接、オビを手で取って作業をしていました。このとき、1つのオビを付けるのに3秒かかっていました」

 その作業の様子が上の写真である。指導を受けて5年目ともなると、人の動作に潜むムダを現場のスタッフが自分の目で見抜けるようになる。

 さて、この動作の中に潜むムダを2つ挙げるとしたら、何だろうか。

〔以下、日経ものづくり2010年7月号に掲載〕

山田日登志(やまだ・ひとし)
トヨタ生産方式を270社に導入した経験を持つコンサルタント。岐阜県生産性本部在籍中に大野耐一氏と出会い、1971年から師事。1978年にカイゼン・リーダーを育成するPEC産業教育センターを設立し、所長に就任。ソニーを指導中にセル生産の基礎を築いた。