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 これらの写真は、アイ・シー・アイデザイン研究所(本社大阪府守口市)と錦城護謨(本社大阪府八尾市)が共同で開発した知育玩具「nocilis」。外周の壁を構成する三角形や円に見える部分の内側と外側をひっくり返すと、形が変わる。では、下の三角形の2つの玩具では、ひっくり返すとどのような違いが形に表れるのか想像してほしい。

 ヒントとして、ウサギの顔が付いた円状のもの[1]を考えてみよう。ひっくり返すと楕円の土台にウサギの顔が乗った形[2]になる。一見単純だが、工夫がそこかしこにある。土台の底部が平らになるようにその部分だけ肉厚を増やして曲がりにくくしたり[3]、土台がハート形に見えるように顔の支持部と土台の接続部の内側コーナーに丸みを付けたりしている[4]。丸みがあると、“ピン角”の場合よりもコーナー部に肉が盛られることになるため、ひっくり返す前の円弧形状を維持しようとする拘束力がより強く働く。すなわち、[1]の下の円弧形状がほぼそのままハートのへこみの部分になるというわけだ。

 2つの三角形の場合にも、拘束力という観点から考えてみよう。

〔以下、日経ものづくり2010年8月号に掲載〕