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介護/医療ベッドの隙間に使用者が挟まれる事故が目立つ。サイドレールや手すりといった補助器具には多数の隙間があり、そこに使用者の首や手足が意図せず入り込んでしまうことが多い。こうした事故を防ぐため、メーカー側も対応を進めている。

 一般に介護/医療ベッドは、転落を防ぐサイドレールや、ベッド上で起きたりベッドから立ち上がったりするときにつかまる手すりを付けた状態で使うことが多い。これらの補助器具は、それ自体に多数の隙間がある上、ベッドに付けることでさまざまな隙間が新たに生じる。具体的には、サイドレール間の隙間、サイドレールとボード(頭側および足側)の隙間、サイドレールとマットの隙間などである(図)。こうした隙間に使用者が首や手足を挟まれてしまい、死亡/負傷に至る事故が多数起きている。

 隙間を完全になくすのは難しい。サイドレールの隙間は、主に使用者が横たわっているときの視界を確保するために設けられている。手すりはそもそも使用者がつかまるためのものなので、隙間をなくすと非常に使いにくくなる。そこで、メーカーは利便性をなるべく損なわないように、使用者が挟まれるのを防ぐ対策を採用している。だが、それでも事故はなかなか減らないのが実情だ。

〔以下,日経ものづくり2012年5月号に掲載〕

図●介護/医療ベッドで起きた事故の原因箇所
図●介護/医療ベッドで起きた事故の原因箇所
消費生活用製品安全法の「重大事故」として公表された事故における主な原因箇所。隙間による事故が多い。重大事故は起きていないが、手すり内の隙間や、サイドレールと手すりを隣り合わせで設置した場合の隙間などに使用者の首や手足が挟まれる危険性もある。医療・介護ベッド安全普及協議会の資料を基に本誌が作成した。