
規制・基準が変える
5年後のクルマ
今後5年間を展望すると、安全・環境基準の強化がクルマを大きく変えていく。特に予防安全のための自動ブレーキは大型車での義務化が始まり、乗用車でも自動車アセスメントに組み込まれることで当たり前になっていく。一方、厳しい燃費規制に対応するため、エンジンの排気量ダウンサイジングが加速しそうだ。将来のクルマで普及する技術を規制・基準から予測する。
- Part.1 日米欧が変化をリード
- Part.2 予防・衝突安全が進化
- Part.3 厳しくなる燃費規制と排ガス基準

トヨタ、日産、ホンダ
これからの技術
10月の「日産先進技術説明会」「トヨタ環境技術説明会」、11月の「Honda Meeting 2012」。各社が秋に今後の技術を説明する会を開くことが恒例になってきた。ホンダがこれまで自社のハイブリッドシステムとして推進してきたIMA(Integrated Motor Assist)を捨てることを匂わせたほか、日産自動車は長い間夢の技術だったステア・バイ・ワイヤを実用化すると発表した。サプライズの多い内容になった。

減速エネルギ回生で
燃費向上
Liイオン2次電池や電気二重層キャパシタといった新世代の蓄電装置を減速エネルギの回生に活用しようという動きが目立ってきた。減速時にだけオルタネータで発電することで、エンジンの負担を減らし、燃費の5~10%向上につながる。ハイブリッドシステムよりコストが低いので、幅広い車種への普及が見込め、蓄電装置の低コスト化にもつながりそうだ。
- CEATEC JAPAN 2012報告
- レクサス「LS」の溶接・接着技術
- 住友ゴム工業の次世代タイヤ製造技術
- EVセミナー報告
- 日産の一部改良したEV「リーフ」
- Continental社の先進技術
- IHS Automotiveの自動車市場予測
- SABICとULVACの樹脂ガラス用成膜装置

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ホンダ「N-ONE」
大ヒットした「N BOX」の屋根を低く
「ライフ」と同じ全高だが後継車ではない -
マツダ「アテンザ」
セダンをワゴンより大きく
人馬一体目指し車体剛性を向上 -
三菱自動車「アウトランダー」
100kg以上軽くしてクラス最高の燃費
安全運転支援システムは10万円切る -
富士重工業「フォレスター」
アイポイント上げSUVらしく
自然吸気、ターボともCVT化 -
日産自動車「ラティオ」
法人と60歳超に照準
燃費を重視、助手席回転シートを用意 -
Volkswagen社「up!」
JC08モード燃費は23.1km/L
自動ブレーキを全車標準に -
Peugeot社「208」
車体の小型化と高張力鋼板で100kg軽く
新開発の3気筒1.2Lエンジンを搭載

パリモーターショー2012
ドイツ勢がPHEVに力を注ぐ、小型SUVを各社が集中投入
エンジニアの仕事
世界トップ目指す、ターボチャージャ開発者
三菱重工業汎用機・特車事業本部ターボ事業部ターボ技術部ターボ設計一課課長 前川 昌三氏
明日を読む
ずっと友達とつながる若者
アジアでは「痛車」がウケる
博報堂 若者生活研究室 アナリスト 原田 曜平氏
グローバル新潮流を追う
第22回 ドイツZF社の中国戦略
シャシーをサブ組みして納入
全部品を造るからこそ可能
ITでクルマはこう変わる
第22回 次世代ブラウザ対応カーナビ
HTML5対応の経路案内機能
異なるOSのスマホに対応しやすく
欧州ジャーナリストの視点
アルミボディに新技術を満載した
Jaguar Fタイプ
プランナーの視点
2025年には3割がEVに
中印の低価格EVが日本の軽自動車を席巻する
自動車部品進化論
第34回 ラジエータ
コアの厚さは12mmまで薄く、EVのインバータを水冷
- 「2015年までに軽自動車を6車種投入」
- 「2014年ごろに軽スポーツカーを再び発売」
- 次世代ディーゼルは「ガソリンと3~4割の部品を共用」
- 【日本市場】】エコカー補助金切れで前年比マイナスに 10月は「アクア」がトップ、「ノート」が好調
- 【中国市場】一汽大衆の「速騰(Sagitar)」がランクイン
- 【米国市場】トヨタが9月に41.5%増となり、2位のFord社に迫る
- 【欧州市場】日本車が10位以内に2車種ランク入り
- サージ電圧保護デバイス、小型でISO試験の認定済み ――ほか