
英ARM社が、64ビット実行モードに対応するCPUコアを発表した。同社の次世代アーキテクチャ「ARMv8」に基づく最初の品種として、シングルスレッド処理性能の向上を優先した「Cortex-A57」(開発コード名:Atlas)と、電力効率の向上を優先した「同A53」(開発コード名: Apollo)を投入する。両者の命令セット・アーキテクチャは共通だ。
Cortex-A57と同A53の内部構造(マイクロアーキテクチャ)は、既存のARMv7アーキテクチャのCPUである「Cortex-A15」と「同A7」をそれぞれ踏襲した。64ビット実行モードへの対応や浮動小数点演算およびSIMD演算機能の拡張など、ARMv8アーキテクチャの新規部分に対応することが主眼であり、パイプライン構造は前世代品とほぼ同じという。