
「常に人が出入りする場所に、直流(DC)給電対応のLED照明を約800本も設置したのは、おそらく世界初だろう」(東北大学 大学院環境科学研究科長の田路和幸氏)──。
東北大学 大学院環境科学研究科は、エネルギーの地産地消および災害時における電力確保の実現を目指し、太陽電池と蓄電池、DC給電を組み合わせた「スマートビルDC/ACハイブリッド制御システム」を同研究科の校舎に導入した。2012年11月末から稼働を開始している。
同システムは、60kWの太陽電池モジュールと57.6kWhの大型蓄電システムをはじめ、300VのDCに加えて100Vもしくは200Vの交流(AC)を供給可能な「DC/ACハイブリッド制御システム」、全体を管理する「EMS(energy management system)」などで構成されている。