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【調査テーマ:3Dプリンタの利用実態】
10万円前後の低価格機種の登場などによって、3Dプリンタの認知度は一気に高まり、そのメリットに気づく技術者も増えてきた。実態としては、技術者のニーズを十分に満たすにはまだまだ課題があり、製造業の中において3Dプリンタが「モノを作る手段」として当たり前の地位を築くまでには、もう少し時間がかかりそうだ。しかし、その将来性には大きな期待が寄せられている。 (中山 力)

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 ここ1年で急激に3Dプリンタへの注目度が高まったが、業務で「活用したことがある」という回答は47.2%と半数に届かず、「活用したことはない」(52. 1 %)という回答が上回った。技術者にとってモノを作る手段として3Dプリンタを見たとき、まだ十分に普及した状況とはいえないようだ。

 「活用したことがある」という回答では、「自分自身で操作したことはない」(31.6%)が「自分自身で操作したことがある」(15.6%)の約2倍だった。試作品や実験装置を外注するように、社内の別部署や社外の業者に立体造形物の作製を依頼するという使い方が、現時点では多い。
〔以下、日経ものづくり2013年6月号に掲載〕