【優秀賞】三菱電機 コミュニケーション・ネットワーク製作所 郡山工場
やるべきことを愚直に
竹端正喜氏 (三菱電機 コミュニケーション・ネットワーク製作所 郡山工場長)
―─竹端さんは「復興請負人」と聞きました。
竹端氏:2011年の東日本大震災で郡山工場が損傷し、食堂で製品を組み立てる状況が1年ほど続いていたのですが、新しい建屋で現場が回るようにしてほしいと言われ、12年ぶりに郡山工場に戻ってきました。
実は、三菱電機に入社して最初に配属されたのが郡山工場でした。さすがに12年も経っていると、以前と違うところがたくさんあります。造っている物もFDDから監視カメラに変わりましたし、建屋も新しくなって、感覚を取り戻すのに苦労しました。
─―環境性能に特徴があります。
竹端氏:新しい建屋は、断熱性を高めたり太陽光パネルを敷き詰めたりと、環境に配慮したものになっています1)。やらなければいけないことを愚直にやるというのが当社のスタイルの1つなので、省エネルギ性能の高い工場になりました。さらに、ライン全体をコンパクトにして、工程ごとに空間を仕切ったことで、空調の効率も大幅に改善されました。
〔以下、日経ものづくり2014年1月号に掲載〕

参考文献:1)「強い工場」取材班,「最新オフィスビル級の断熱性と太陽光発電でCO2を25%削減」,『日経ものづくり』,2013年5月号,pp.49-51.