2013年12月3~6日、ドイツのフランクフルトメッセで金型/工具の展示会「EuroMold 2013」が開催された。同展示会でここ数年、大きな注目を集めているのが、3Dプリンタ*1である。ドイツをはじめ欧州には金属などを材料として使うプロ向け3Dプリンタのメーカーが多いこともあり、3Dプリンタで実部品を造形するといった活用が進んでいる*2。今回のEuroMoldでは、最大造形寸法の拡大や造形時間の短縮といった生産性の向上、部品適用を考慮した新材料の投入などが進んだ(表)。
6つの新機種を一気に投入
今回、最も多くの新製品を発表したのが米3D Systems社だ。その数、実に12種類(新機種6、新材料6)。新機種としては、「ProX」という名称を持つ3製品が加わった。これは特定の造形方法を示すものではなく、主に製造装置として使われる上位機種に共通して使われる。
〔以下、日経ものづくり2014年1月号に掲載〕
*1 本記事では3Dプリンタと表記するが、EuroMoldではこれらの製品を「Additive Manufacturing」(付加製造)と分類している。
*2 EuroMoldでもコンシューマー向け製品の展示はあった。しかしコンシューマー向けは、2014年1月に米国ラスベガスで開催される「CES2014」で多くの新製品が発表されるとみられている。