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沖電気工業

杉本 晴重 氏
CTO 常務取締役 研究開発本部長

——情報通信のほかに,自社技術の総合力が生きる分野はありますか。
 車があります。2004年の研究開発の成果には,車々間の動画伝送システムがあります。走行中の車両間で,動画データをやりとりする技術の実用化にメドを付けました。

 もともと我々は車向けの研究開発としてITSに取り組んできました。そこに社内の無線技術や,動画像の符号化技術などを融合させて,車々間動画伝送という1つのシステムとして統合したのです。将来的には,ミリ波を使う無線通信技術を融合させていくこともあり得るでしょう。この分野におけるシステム展開としては,既に駐車場での決済システムや,物流におけるトラックの管理にETCを適用する技術の開発を進めています。自動車という用途を中心に据えながら,技術の適用先を広げているわけです。

 かつて,携帯電話機の事業から撤退しましたが,そこで培った技術は手放していない。アドホックな無線ネットワークなどへも展開しています。

2004年の研究開発成果
  • SIP(session initiation protocol)を搭載するJ2EE対応アプリケーション・サーバ「SipAs on WebLogic」
  • 光時分割多重による160Gビット/秒の光送受信装置
  • 狭帯域無線通信(DSRC)を使う伝送速度4Mビット/秒の車々間動画伝送システム
  • ハードウエア/ソフトウエアの分担処理で性能を高めたセキュリティ・プラットフォーム「SecPLAT」
  • テレビ画質の動画をリアルタイムで符号化できるH.264/MPEG—4 AVC方式のソフトウエア・コーデック
  • センサ・ネットワークの無線プラットフォーム
  • 厚さ1.4mmの3軸加速度センサ・モジュール
    2005年の研究開発テーマ
  • ユビキタス・ネットワーク技術
  • ヒューマン・インタフェース技術(音や映像の技術を含む)
  • セキュリティ技術
  • 無線デバイス技術
  • 環境技術