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CDMA2000 1xEV—DOへの移行とともにデータ通信サービスに定額制を導入したKDDI。コンテンツ・メディア本部は楽曲をダウンロードするサービスを完全に視野に入れた。米国の携帯型音楽プレーヤが日本でもはやるという追い風を受けながらKDDIは携帯電話として初となる音楽配信サービスに向け動きだす。これを実現できるか否かはチップセットの供給元である米QUALCOMM Inc.が握っていた。

 定額制の導入か否か——。KDDI内部の誰もが固唾かたずをのんで見守ったCDMA2000 1xEV—DO(以下,EV—DO)を利用した高速データ通信サービスの行方。八木達夫や上月勝博が所属するコンテンツ・メディア本部も例外ではなかった。

 結局,紛糾した議論も最後は社長である小野寺正の鶴の一声で導入が決まった。社長の号令一下,2003年12月にKDDIは「CDMA1x WIN」というサービスを開始し,その中の一つのサービスとして定額制データ通信を用意した。

 八木や上月らコンテンツ・メディア本部のメンバーは,この決定に快哉かいさいを叫んだ。携帯電話を利用した音楽配信サービスを実現する上で,高速なデータ伝送速度と定額制の導入が必須と考えていたからだ。これが実現するのだ。