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セイコーエプソンは映像データや音声データの符号化/復号化を実行する携帯電話機用プロセサを開発した。CPUコアにベクトル演算回路を組み込んだり,メモリを2次元の空間に見立ててアクセスしたりすることで消費電力を抑えた。(大槻 智洋=本誌)

礒村 政一
セイコーエプソン
半導体事業部 IC企画設計部 専任部長

 携帯電話機における動画データや音声データの符号化/復号化処理に向けて業界最低水準の消費電力を目指したプロセサ・コア「EIC—1」を開発した。演算性能は80MHz動作時に最大960MOPS(mega operations per second)である。180nmルールのCMOSプロセスを用いて製造したとき,QCIF(176×144画素)相当で15フレーム/秒の動画をMPEG—4方式で符号化する際の消費電力は約15mWである。電力消費を低減するために符号化/復号化に必要な動作周波数をできるだけ低くする設計方針を採った。例えば,QVGA相当で30フレーム/秒の動画をMPEG—4方式で符号化するのに必要な動作周波数は約24MHzである。