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大型トラックの尿素SCRシステム

 日産ディーゼル工業は大型トラックの排ガス浄化に尿素SCRシステムを使うことを決めた。欧州では普及している技術だが、尿素水の供給インフラがないことから、日本での採用例はこれまでなかった。4大トラックメーカーで最下位の同社がなぜ大胆な決断をすることができたのか。

 石原慎太郎東京都知事の「ディーゼル車NO作戦」によって、ディーゼルエンジン搭載のトラック/バスへの排ガス規制強化は、急速に進んだ。首都圏など大都市部を対象とした特定地域へのNOx・PM(Particulate Mater:粒子状物質)規制強化に加え、国の排ガス規制も、新短期、新長期規制共に、前倒しでの実施となったのである。

排ガス規制強化とともに、トラックの使用期限も制約されることになり、通常なら、12年ほどは使われるトラックが、古い規制しか達成していない場合にはDPF(Diesel Particulate Filter)などによるPM対策を施しても最長9年しか運行できない厳しい情勢にもなった。

国内物流のトン数で9割に達するトラック輸送業界はコスト競争が厳しく、トラックの買い替えを強いられることに対する悲鳴が聞こえてくる。

「少しでも経費を下げたい」

これが、トラック輸送業界の切実な願いである。

その願いに、トラックメーカーとして応えようとするのが、今回紹介する日産ディーゼル工業の新長期排ガス規制対応技術「FLENDS」である。