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なるほどtheメソッド
QFD(品質機能展開)第3回
技術展開の意義と使い方

保有技術を洗い出しボトルネックで特定

品質向上,コスト低減,信頼性の向上を進めていく上で必要となってくるのが技術革新。そうした技術革新においてもQFDは有効なツールとなる。企業が保有する技術を明らかにし,強化すべき技術/不足している技術/革新すべき技術を明確にできるのだ。それを可能とするのが技術展開。今回は,この技術展開について解説してもらう。 (本誌)

 製造業では「活動の中核は技術にある」といっても過言ではないほど技術の確保と技術レベルの向上が重要事項となる。品質向上,コスト低減,信頼性の向上などの問題や課題に対して,これらを解決・達成するためには必ず何らかの技術が関係し,その技術を向上/革新していくことが必要となる。

 QFD(品質機能展開)はこれまで紹介してきたように情報整理のための方法論であり,そうした技術革新においても有効なツールとなる。すなわち,企業が保有する技術を洗い出し,技術の棚卸しができるように技術の一覧表を作成し,それらの技術が「品質確保とどのように関連するか」「コスト低減とどのように関連するか」「信頼性確保とどのように関連するか」を明らかにするのに役立てられるのだ。それによって,強化すべき技術/不足している技術/革新すべき技術を明らかにできる。QFDの世界では,こうした技術の情報整理のやり方を「技術展開」と呼んでいる。

 以前にも説明したが,QFDは「品質の展開」と「業務機能の展開」に大別される。そうした「品質の展開」と「業務機能の展開」の有機的な結合を可能とするのが実は「技術展開」である。今回は,技術展開を取り入れたQFDの適用方法と技術展開の進め方について,品質保証,コスト低減,信頼性向上といった観点から紹介する。

大藤 正
玉川大学経営学部国際経営学科教授