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現代ものづくり考
洗濯乾燥機 毎日洗うから使いやすいもの

家事効率化のニーズが後押し

 洗濯乾燥機が売れている。
 日本電機工業会によると,2000年度には約15万台だった出荷台数は順調に推移し,2004年度には推定で87万台(対前年度比130%),さらに2005年には「洗濯機の4台に1台が洗濯乾燥機」(同会)になるとみられている。商品単価を押し上げるべく各社が開発競争を繰り広げた結果,さまざまな特色・高付加価値を有する新商品が投入されている。毎日使うから,あるいは共稼ぎの夫婦のニーズが高いなどの理由から,高くても良いもの,使いやすいものが選ばれるようだ。

 市場は現在,「ドラム式」と従来型の「水槽式」に2分されている。売れ筋はドラム式洗濯乾燥機だが,そのブームの先陣を切ったのは松下電器産業の「ななめドラム」だ。ユニバーサルデザインを意識し,斜め30°に傾けたドラム槽はしゃがまずに楽に衣類の出し入れができる使いやすさを備えている。形をそのまま分かりやすく表す「ななめドラム」というネーミングも消費者に受け,発売後20万台を売り上げる大ヒットを記録した。2004年11月にはさらに洗浄力をアップした後継機を発売し,ドラム式市場でシェア50%を目指し,さらには中国など世界市場をも視野に入れる。

高村 敦(電通・消費者研究センター 主管)
1987年一橋大学卒業後,電通入社。営業,企画部門,電通総研などを経て現職。スポーツ文化学,笑いの考現学,ブームの心理学など幅広く研究する。