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組み込みソフト玉手箱
第1回 機械製品の4割はソフトが占める


  • 機械製品のさまざまな機能は,今や組み込みソフトが実現
  • さまざまな意味で,製品全体の4割を占める
  • ソフトとハードとの「擦り合わせ」開発が一層重要に
  •  「昔の自動車はエンジンで動いていた。でも,今の自動車はソフトウエアで動いている」。筆者が親しくしている自動車メーカー幹部の言葉である。自動車の電子装置に搭載されるソフトが,自動車の重要な機能を担うようになってきたことを表現したうまい言い回しといえるだろう。

     マイクロプロセッサが登場して四半世紀を過ぎた今日,マイクロプロセッサはあらゆる製品に組み込まれるようになっている。マイクロプロセッサの性能は,半導体技術が進歩するのにつれて,飛躍的に向上した。そのプロセッサで稼働するソフトの量も爆発的に増えている。

     冒頭の言葉通り,以前の機械製品や電子機械製品は,主に機械的な仕組みで機能を実現させていた。今日でも機構設計の重要性が薄れているわけではないが,多彩できめ細かな機能を実現する上では,ソフトの力を利用するのが極めて自然なことになっている。携帯電話機やデジタル家電では,ほとんどの機能をソフトで実現しているといっても過言ではない。自動車,家電製品,精密機器製品などでも,多くの機能がソフトで実現されるようになった。

     現代のさまざまな製品に組み込まれるマイクロプロセッサ・ベースの電子機器や電子ユニット。その機器やユニット内に格納され,稼働するソフト(プログラム)をここでは組み込みソフトと呼ぶ。

    情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センター
    田丸喜一郎