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短期連載・競争力を強化するコストマネジメント再考
第2回 売価・原価を企画する

市場環境をコスト企画に反映 実際原価把握の仕組みがカギ

 前回は現場の改善積み上げ型によるコスト削減の限界と,本来コスト削減は目的ではなく,利益を向上させ企業価値を高めるための一つの手段であるということを示した。今回はいかにして事業戦略と売価・コスト戦略を立案していくのか,全体の概要と各ステップにおいて実施すべき事項を具体的な事例を交えながら紹介する。(本誌)


 昨今,上流段階でコストをつくり込むことの重要性の認識が高まり,多くの企業が売価・原価企画のプロセス改善に取り組んでいる。本当に効果を出すためには,小手先のプロセス改善ではなく,戦略的でかつ包括的な改革が必要だ。売価・コスト戦略のグランドデザインは(1)プロジェクト準備,(2)事業戦略の再確認,(3)売価企画,(4)原価企画---の四つのステージを,製品ライフサイクル全般で実施する。

 併せて,組織,責任・役割・権限,実行の仕組みの見直しも行う。顧客ニーズの目まぐるしい変化に追随が必要な現在の市場環境下において,製品ライフサイクルを通した売価・原価を企画,管理するためには,部門間の調整が大きな壁となる。このため,コスト改革は各業務の担当者がルーチン業務として行うのではなく,技術,製造,営業,物流の各部門のメンバーが集い,売価・原価・品質に関する意思決定を総合的に行っていくプロジェクト型が望ましい。

原田浩平
ネクステックプロジェクト推進部 ディレクター
牧田恵理子
ネクステックプロジェクト推進部 コンサルタント