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組み込みソフト玉手箱
第2回 もともとコスト節約の手段だった


●組み込みソフトの狙いは,部品点数の削減
●ソフトには物理的な製造不良がない
●しかし,設計上の難しさを抱え込むことになる

 機械製品のさまざまな機能がソフトで実現され,今日では「機械製品の4割がソフトウエアでできている」といえる時代となった。なぜ,多くの機械製品において機能をソフトで実現するようになってきたのだろうか。ソフトなら複雑な論理を簡単に構築できる,ソフトを入れ替えるだけで一つのハードでさまざまな機能を実現できる,などなど,コンピュータの持つ特質で論じられることが多い。

 しかし,世界最初の組み込みソフトとなった電卓のソフトの狙いは,製造コストの削減であった。今回は,その組み込みソフトの原点に戻って,機械装置の機能をソフトで実現することの狙いと課題を整理してみよう。

情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
田丸喜一郎