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中国的秘密・日本的秘策
ラベルを張り替える部品商社
不具合があっても知らんぷり


思い切ったコスト削減を目指し,日本メーカーの多くが競うかのように中国現地での部品調達に奔走している。だが,リスクもある。あるメーカーでは商社を介して購入した電装部品で火を噴くトラブルが発生。商社を問い詰めても頼りにならず,電装部品メーカーに乗り込むが,意外な事実が発覚する。 (本誌)

遠藤 健治 海外進出コンサルタント


 日本メーカーの製品を違法に模したコピー商品に対抗する最も効果的な方法は,徹底したコスト削減でコピー商品と価格でも負けないこと。そのための有効な手段の一つが,部品の現地調達です。しかし,そうして調達した部品が,常に低コストかつ十分な信頼性を持つものだとと断言できるでしょうか。実は,部品の現地調達に関してとんでもないトラブルに巻き込まれる日本メーカーが少なくないのです。

自社ブランド付きの誘惑
 ある日系の設備メーカーの話です。このメーカーが手掛ける設備は,切削や板金加工で造る金属の部品に,それを制御するモータや電装部品を組み合わせたもの。特に設備という性格上,金属部品の方は複雑な形状のものを多く使います。そのため,技術者の頭に真っ先に思い浮かぶのが金属部品のコスト削減です。ところが,小ロットしか生産しない金属部品に対して金型を起こせば,絶対にコストが合いません。そのため,部品はすべて人手による加工で用意していました。