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事故は語る
純正充電器を使ったのに破裂した、安全を脅かす模倣電池の手口とは


デジタルカメラで,純正のリチウムイオン2次電池を模倣した電池による事故が増えている。人体に危害が及んだケースも。同2次電池は2重,3重の安全対策を施して使うべきものだが,模倣電池はそれを無視する。精巧なものになると,使用して事故を起こして初めてそれが模倣電池だったと分かる。対策は難しいが,模倣の手口を知ることから始めたい。


 「模倣電池による事故は,中国を中心に全世界で20件ほど報告されている。そのほとんどは,充電中に破裂するというもの。特に,きちんとした制御回路が搭載されている純正の充電器を使って発生した事故は,明らかに電池の構造上の問題だ。こうした事故の中には,ユーザーに危害が及んだケースさえある」。
 あるデジタル・カメラ・メーカーはこう証言し,外観だけでは純正電池と見分けが付かない模倣電池,すなわちニセモノによる事故は「ブランドイメージを大きく損なう」として怒りをあらわにする。こうした「被害」は,このメーカーだけではない。
 「模倣電池による事故が2003年あたりから表面化してきた」と指摘する電池工業会は,Webサイトの中でユーザーに対し「模倣品電池パックにご注意」と次のように呼び掛けている。
 「東南アジアを中心に日本製デジタルカメラ,ビデオカムコーダーなどの電源であるリチウムイオン・バッテリーパックの模倣品が販売されています。(中略)。模倣品は保護機構や制御回路としての,一定品質基準を満たしているかが不明で,これまでにも非純正リチウムイオン・バッテリーパックが原因と思われる発火,破裂等の事故が報告されています。従いましてこのような模倣品等を購入,使用を行わないように十分ご注意ください」。
 事故ではないが,安全基準を満たさない模倣電池の存在を確認しているデジタル・カメラ・メーカーもある。