PR
マイクロプロセサの処理能力向上は今後も続きそうだ。ハードワイヤド論理回路をソフトウエアに置き換える動きが進む中,LSI設計におけるCPUコアの選択が機器の性能を大きく左右するようになる。CPUコアの選択を支援するベンチマーク・テストの歴史を解説してもらう。(本誌)

Steve Leibson
米Tensilica,Inc.


 マイクロプロセサがボード・レベル設計における本質的な要素となったのと同様に,CPUコアはLSI設計における重要な要素となった。CPUコアは,LSIの設計チームにとって最も再利用しやすいオンチップの要素といえる。その理由は2つある。ソフトウエアによってプログラム可能であることと,各種のCPUコアに向けた豊富な開発ツールが存在することである。

 ただし,現在市場で入手できる多種多様なコアから最適な品種を選ぶことは難しい。LSIに割り当てられる特定のタスクに対するCPUコアの適応性を評価できる,単純かつ意味のある普遍的な手段は存在しないからである。複雑な多機能の要素であるCPUコアの中から最適な品種を選ぶためには,演算性能,ゲート数,消費電力,適切な入出力インタフェースの有無,ソフトウエア開発の支援といった数多くの要素を考慮する必要がある。CPUコアの性能を客観的に測定するベンチマーク・テストが,LSI設計において最適な品種の選択に役立つ。