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日経ものづくり 開発の鉄人

第11回 よそ者だからできること

「開発の鉄人」こと 多喜 義彦

自動車エンジンの常識になってきた樹脂製の吸気マニホールド。
そのキーテクノロジーがDSIだ。
射出成形中に金型をずらし,もう一度締め直してまた成形する。
それを開発したのは怖いもの知らずのよそ者。
射出成形の常識がちょっと足りない。
動かしてはいけない金型を,動かしてしまった。


 エンジンの吸気マニホールドを樹脂の一体成形で造るメーカーが増えてきた。今はむしろそっちが主流かも知れない。以前は半割りの樹脂部品を二つ造り,後から接合していた。もっと前はアルミの鋳物だったんだから,大きな進歩だよね。
 こうした製品は,ほとんど例外なく,日本製鋼所(JSW)の射出成形機を使っている。同社はこの成形法をDSI(Die Slide Injection)と呼ぶ。ユーザーである成形品メーカーなども,その言葉を使うので分かりにくいんだけど,実はキーテクノロジーはJSWが持っているんだ。

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●エンジンの吸気マニホールド