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日経ものづくり ドキュメント

レジェンドの開発 第3回

「レジェンド」という名の呪縛

「決まってるだろう,レジェンドに」─。
新しい4輪駆動伝達システム「SH-4WD」,
通称「SH-4駆」の搭載機種がついに決まる。
それは,ホンダのフラッグシップだった。
並み居る競合車を相手に,
操舵性と走行安定性を高いレベルで両立し
異次元の価値を生み出す。
開発は新たなステージに入った。

日経ものづくり ドキュメント

 真冬の日本から十数時間。まるで真夏のような日差しが燦々と降り注ぐ米国はカリフォルニアの地に,齊藤政昭が降り立った。彼のアタッシェケースの中には,これから始まる新型レジェンドのプレゼン用資料がぎっしり詰まっている。そのコンセプトは,カリフォルニアの日差しにだって負けないほどの輝きを放つはず。アタッシェケースを握る彼の右手に力が入る。
 タクシーに乗り込んだ齊藤が向かう先は,米国ホンダ。ここではレジェンドを「Acura RL」として販売し,日本を上回る販売実績を築いている。それだけに,レジェンドを発売するに当たっては,顧客の視点から厳しい目を向ける彼らの意見が無視できないのだ。