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 1960年に設立された切削加工の会社が、ロールフォーミングに目を付けた。この手法を使えば、窓枠やシートレールを鋼板から加工できる。窓枠の中でもセンターピラーを覆う「立柱」と呼ばれる部分に開発と投資を集中し、現在この部品の生産では国内シェア1位を誇る。自動車メーカーの海外進出が進む中、米国でもロールフォーミングの生産が拡大している。

 1980年代以降、自動車市場では多品種化が進んできた。従来からのセダンに、ハッチバック、ステーションワゴンが加わり、さらに車高を高めたミニバンへと増殖していった。
 ブランドを超えてシャシーやパワートレーンの共有化が進む一方で、外装部品に関してはモデルごとの個性を残すため共用化しにくいのが実情だ。中でもボディ外板はサイズが大きいこともあり、厄介な部品といっていい。そこでドアについては、高価な金型を必要とする本体(ドアの下半分)だけをプレス成形とし、ガラスを囲むフレーム(窓枠)は別に作って接合すればさまざまなデザインに対応できる。ドア本体が小さくなるため、物流や生産設備の低コスト化も可能。ただの板金成形に見える窓枠も、実はコスト削減に大きな効果がある。