「日本メーカーを次々に撤退に追い込んだDRAMの再来」。これをイメージ・センサーで実現しようと,米Micron Technology, Inc.が仕掛けている。
イメージ・センサーはデジタル・カメラや携帯電話機の高画素化の流れに沿って,チップ寸法を維持しながら,いかに画素数を増やせるか,すなわち画素の微細化を競っていた。その中で,CCD型センサーとMOS型センサーのどちらが優位かを議論する「CCD型 vs. MOS型」の技術論争が繰り広げられる。その微細化で主導権を握り続けてきたのが日本のセンサー・メーカーである。日本が圧倒的に強みを発揮できる半導体分野の最後の砦ともいえる。
ところが,ここへ来て微細化の限界とともに,Micronのコスト競争力が大きな意味を持ち始める。これに対し,日本メーカーは,高付加価値路線で勝負に出る。