SED(表面電界ディスプレイ)は,電子線源を画素数分2次元に配置したフラットパネル・ディスプレイ。キヤノンと東芝が共同開発を進めていて,8月から50インチ台のパネルの小規模生産を始め,来年3月,テレビとして売り出す計画である。
ディスプレイには,SEDのように自分で光る発光型と,周囲光あるいはバックライトなどを利用する非発光型の2種類がある。非発光型の代表格,液晶(LCD)で,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.が82インチのテレビの試作品をこの2月に発表した。いよいよ液晶も「壁掛けテレビ」を射程にとらえた。
SEDと対極にあり,飛躍的に産業規模が拡大,技術が進歩している液晶の開発の過程を,時間軸を合わせて比較してみる。