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小宮山 宏氏
東京大学 総長

—— 総長就任を機に「学術俯瞰(ふかん)講義」と「学術統合化プロジェクト」をスタートさせました。この2つのプロジェクトは,どのような背景から生まれたものでしょうか。

 物理学では,今,素粒子論と宇宙論がビッグバンを通じて一体化しています。これはすさまじく面白いことですが,専門外の人にはよく分からない。そこで学術俯瞰講義では,物理学の第一人者が素粒子論や宇宙論を交えて「物理とは何であるか」「これからどうなるのか」について講義します。このほか,建築学,無機化学,数学,文学,経済学といった分野の一線の専門家に講義をお願いします。これによって「全体知」を取り戻したい。

こみやま ひろし 1972年,東京大学 大学院 工学系研究科 博士課程修了。1988年,工学部教授に就任,総長補佐,工学部長などを経て2005年4月より現職。2002年には,経済財政諮問会議による「動け!日本」プロジェクトの委員長を務めた。

本誌の見出しおよび記事では「知の商店」としておりますが,正しくは「知の焦点」です。お詫びして訂正いたします。