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日経ものづくり 詳報

「日本の強さ」を細かく分析
ものづくり白書は「材料」に注目

経済産業省,部材産業と中小企業を施策の重点へ

 政府は,2005年6月に「平成16年度ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)」を公表した。本年度版の特徴は「日本のものづくりの強さ」の分析をより進めたこと。2004年は製造業全体で過去最高益を記録したが,その要因は何か,一過性のものではないかどうか,好調さを維持するためには何が必要かを明らかにしよう,という問題意識に基づく。
 特に経済産業省には,製造業の中でも分野別に細かく見て,何が強みでどう生かしていくべきかを,もっと掘り下げて見ていきたいという意識がある。その一つとして材料を生産する素材産業,もう一つに高度な加工技術を持つ中小企業を取り上げた。

設備投資の動機は付加価値向上
 同白書は,製造業は業績が好調なだけでなく,設備投資も2年連続で増加したと指摘している。設備投資の動機について見てみると,全体的には(1)生産能力の増強(2)新製品開発と製品の高度化(3)研究開発―の順であることは10年以上変わらない。
 その中でも(2)の新製品開発と製品の高度化については,1998年から一貫して増加している。2004年には設備投資動機の19%を占めるまでになり,これは過去最高だった(図)。国内で生産する製品については特に付加価値を高めようという傾向が,ここにも現れている。

日経ものづくり 詳報
図●設備投資の動機の推移
新製品開発や製品の高度化を動機とする設備投資が一貫して増加している。