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日経ものづくり 特報

日産の新開発プロセス 「V-3P」
開発期間10.5カ月を実現

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日産自動車が,2001年から着手した新しい開発プロセス「V-3P」。 2005年1月に発売した新型車「ノート」で同プロセスを初めて採用した結果, 開発期間は従来の約半分である10.5カ月を実現した。 3次元CADに設計手順を盛り込む,すべての生産工程を3次元データで検討する。 このような取り組みを実施し,デザインフィックス時におけるデータの質を大幅に向上させた。

 日産自動車が2004年度,国内に投入した新型車は6種類。2004年9月に発売した「ムラーノ」を皮切りに,毎月のように新型車を発表した。そのトリを飾ったのがコンパクトカーの「ノート」。広いトランクルームを確保するなど実用性が高く,発売以降,常に売り上げランクではベスト5を維持しているヒット商品だ。  そのノートの発表会が開催された東京都内のホテル。そこでは,説明員の口から驚くべき内容が発表された。「ノートの開発期間は従来の約半分である10.5カ月」。開発期間が短かいだけ,ノートは市場のニーズをとらえた商品だといえる。
 では,10.5カ月を達成できたのはなぜなのか。その秘密は,耳慣れない言葉にあった。「V-3P」。日産社内では「ブイサンピー」と呼ばれることが多いこの言葉,実は同社がノートの開発において初めて採用した新しい開発プロセスだ。これからの,日産のさらなる躍進の鍵を握るものといってよい。

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図●V-3Pの目的
V-3Pの大きな目標は開発力を向上して,より顧客ニーズに合った製品を開発すること。そのためにはノウハウを最大限活用して,開発効率を向上させて,技術者が判断する時間を増やすことが望まれる。これを実現するために,各種のITツールを活用している。