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急速に進展している光通信技術の要素技術を組み合わせて開発した「フォトニック電界センサ」を使うと,LSIの内部ノードやプリント配線基板に流れる信号をこれまでになく高い精度で測定できる。第1回は,同センサの原理と従来の計測技術に対する優位性を中心に解説する。 (野澤 哲生=本誌)

品川 満
NTT マイクロシステムインテグレーション研究所
スマートデバイス研究部 特別研究員

 電界の変化を光信号に変換して検出するセンサが,フォトニック電界センサである。同センサは応答速度が速く,以前から広帯域測定への応用が期待されていた。電子機器の大部分は電圧動作であり,電圧変化によって生じる電界には発生位置が特定しやすいという特徴があるからである。これ以外にも,電磁場を検出すること,またセンサと信号処理回路とが電気的に絶縁されていることも重要な特徴である。フォトニック電界センサのこれらの特徴を利用することで,これまでの電気回路だけで構成したセンサでは困難だった対象物の測定が可能になる。また新しい通信手段を実現できるようになる。