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日経ものづくり 詳報

神鋼,抗菌めっき技術に新たな効能
SARSと同属のコロナウイルスを不活化

空港関連施設や鉄道車両など感染ルートへの適用に効果

 神戸製鋼所は,独自の抗菌めっき技術「KENI FINE」がコロナウイルスに対して効能を発揮することを明らかにした。このめっき技術は,抗菌性や防かび性,防藻性を付与することを目的に,同社が2001年に開発したもの。自社で活用するのではなくライセンス供与を主体としたビジネスを展開し,現在は11社と契約を結んでいる。今回新たな効能が確認されたことで,空港関連施設や学校施設をはじめ駅,鉄道車両,病院など感染ルートになりやすいさまざまな場所に用途が拡大するとみられる。
 コロナウイルスは直径60~220nmの球形ウイルス。人では主に呼吸器に,動物では呼吸器や腸管,肝臓などに疾患を引き起こす。2003年に猛威を振るったSARSウイルスは同属。空気感染だけでなく,それが付着した物品に触れることで手から口を経由して感染する恐れがある。
 図は,コロナウイルス研究の第一人者である岩手大学農学部獣医学科助教授の平野紀夫氏のグループによる実験結果。ウイルスの数は24時間で100万分の1近くに減少し,高い効能を発揮することが確認された。そのメカニズムは,次のように考えられている。

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図●コロナウイルスに対する効能
抗菌めっきの場合,ウイルスの数は24時間で100万分の1に。高い効能を発揮する。