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日経ものづくり キラリ輝く中小企業

名古屋精密金型(射出成形金型,愛知県・東浦町)

射出成形金型の名古屋精密
ガスアシスト成形で新規開拓

 自動車に欠かせないヘッドやリヤのランプ類。名古屋精密金型はこの分野で国内トップクラスのシェアを持つ金型メーカーであり,ここ数年業績は堅調に推移している。その実績に満足することなく2003年11月,同社は鈴鹿富士ゼロックス(以下,鈴鹿富士)と業務提携しガスアシスト方式成形法の技術供与を受けた。
 その理由は,新規分野を開拓して受注の平準化を図るため。自動車ランプ部品用の金型は需要の波が大きく,繁忙期と閑散期では仕事量が大きく異なる。家電製品やOA機器などの生産に使う金型も受注できるようにすることで,仕事量の差を縮められると考えた。

薄肉部位にもガスを注入
 ガスアシスト方式は,金型に融けた樹脂と一緒に窒素ガスを注入するもの。中空形状の成形品を得られ,中実な成形品に比べて軽量化でき,厚肉部分がなくなるため冷却時間を短くできる。冷却時にガスで成形品を内側から支えるため表面のくぼみ(ヒケ)や変形(ソリ)が少なく,つまりそれほど大きな圧力をかけなくても変形しないことから型締め力の小さな射出成形機で成形可能になる,いった効果も得られる。

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●樹脂内部にガスが浸透した痕跡
実際にはこのような透明品には使えない。


三力工業(金属加工,東京都大田区)

金属加工の三力工業
多彩な技術で製造法を提案

 「主にインターネットを介して,いろんな加工依頼が舞い込んでくる。それこそ,北は北海道から南は沖縄まで。『ほかで断られた。何とかならないか』ってね」。
 こう語るのは,東京都大田区に本社を置く三力工業社長の入澤英明氏。同社は特に,アルミニウム合金の加工を得意とするが,いろんな加工依頼に応えているうちにさまざまな製品を手掛けるようになった。警棒をはじめとする警備防災用品に,AT用部品などの自動車部品,つえを中心とした福祉関連製品,カメラ用品・・・。これらは,ほんの一例にすぎない。
 同社はさながら金属加工の「駆け込み寺」のようだが,そのスタートは映画関係の仕事だった。

フィルム缶からリールへ
 三力工業の創業は1928(昭和3)年。農業機械の部品などを造っていたが,戦後間もなく映画のフィルム缶の製造を開始する。フィルム缶とは文字通り,映画のフィルムを収納する金属ケースのこと。1本の映画のフィルムを映画館から映画館へ,自転車の荷台に積んで搬送したりしていた。当時,同社はほぼすべての映画配給会社と契約し,フィルム缶製造のシェアで9割を占めていたという。

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●いすにもなるつえ
「歩いていると疲れてしまう」という声に応え,つえをいすとして利用できるようにした。材料にはカーボンなどを使い,高強度と軽量化を両立した。