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 狭義には,映画を映像ファイルとして通信回線やディスクなどを使って配信し,DLPなどのデジタル・プロジェクタで上映すること。銀塩フィルムを使って動画コンテンツを撮影/編集,配給,上映してきたこれまでの映画事業を,デジタルのビデオ信号ベースに置き換える試みの総称といった広い意味合いで,この言葉を利用することも多い。例えば,業務用HDTVカメラなどのデジタル・ビデオ・カメラで撮影した映画作品をデジタル・シネマと呼ぶこともある。

 デジタル・シネマが注目される理由の1つは,HDTVを超える高画質なデジタル・ビデオ信号システム登場への期待である。実際,ハリウッドの大手映画会社が共同で設立した業界団体Digital Cinema Initiative,LLC(DCI)が2005年7月20日に発表したデジタル・シネマの標準仕様は,HDTVとの差別化を強く意識したものとなった。