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 デジタル信号を扱うエレクトロニクス機器において,身の回りのアナログ信号をデジタル信号に変換する機能を担う部品がA-D変換器である。A-D変換器には,アナログ信号への変換手法が異なる複数の方式が存在するが,今回はそのうちのΔΣ型A-D変換を実装したチップ品を取り上げる。

 A-D変換器には,分解能や標本化速度(変換速度)といった性能の異なる品種が多数ある。選択を誤ると所望の分解能を得られなかったり,必要以上に消費電力やコストが発生してしまったりする。ΔΣ型A-D変換器は,他方式に比べて高分解能を得やすいほか,低消費電力・低価格という特徴がある。ΔΣ型が得意とするデジタル録音機能を搭載する機器が広がっていることから,需要が拡大している。産業用途においても主流になりつつある。 (堀切 近史)