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日経オートモーティブ イベントレポート

Automotive Technology Days 2004 Autumn
標準化とツール活用で
制御ソフト開発の「爆発」を回避

カーエレクトロニクスの進展で、制御ソフトウエアは巨大化する一方だ。ソフトウエア開発工数の「爆発」を避けるために、今何をすべきか。その解答が「標準化」と「開発ツールの効率的な活用」の二つだ。

自動車制御ソフト開発の効率化
 「いまや、自動車に対する新しい付加価値の多くが電子制御/コンピュータ技術/ソフトウエアで実現されている」。最初に登壇した名古屋大学大学院情報科学研究科教授の高田広章氏はこう語り始めた。自動車の制御ソフトウエアが高度化した結果、1台の自動車に搭載されるECUの数は多い場合で70~80個に上るという。この結果、コスト上昇と設置スペースの確保が深刻な問題になっている。
 一方で、車載ネットワークの構成は複雑化し、しかもX-by-Wireなどの技術に代表されるように、ネットワークを通じてやりとりされる情報がクルマの基本機能までも左右する方向に進化してきている。ネットワークの最適設計がますます困難になる一方で、信頼性に対する要求は一段と厳しい。
 同時に自動車制御用のソフトウエアもますます大規模化・複雑化し、品質確保が大きな問題になっている。これらの問題にどう対処するか——高田氏のこんな問題提起から、Automotive Technology Day 2004 Autumn(2004年11月1日~2日、港区・青山ダイヤモンドホール、日経エレクトロニクス、日経Automotive Technology主催、アークテック協力)はスタートした。

クルマの基本機能に影響
 高田氏によれば、自動車制御ネットワークの発展段階は四つに分けられるという。自動車制御にネットワークが使われなかった第0段階、ネットワークに障害が生じても制御品質が下がる程度で致命的な状況にはならない第1段階に対し、現状は個々の制御システムが協調制御することによって新しいサービスを提供する第2段階が始まったところと位置づけられる。具体的なサービスとしてはレーンキープアシストや、トヨタの「VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)」を挙げた。

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